2026/02/19 (木)
寒さの中にも、ふとした瞬間に春の匂いを感じる季節となりました。
皆さまいかがお過ごしですか?
春はもうすぐそこまで来ていますね ⸝⋆
3月の卒業式で袴や振袖をお召しになる方、あるいは来年、再来年の二十歳のつどい(成人式)に向けて前撮りを控えている方も多いのではないでしょうか。
振袖選びやヘアスタイルの打ち合わせを入念に済ませたら、最後にこだわっていただきたいのが「メイク」、その中でも顔の印象を劇的に左右する「リップメイク」です。
マスクを外して写真を撮る機会も増えた今、「マスクを外しても自信が持てる」「長時間お直しできなくても可愛いままでいられる」ことは絶対条件ですよね。
今回は、振袖店スタッフの視点から、振袖の華やかさに負けない、今っぽさ全開の「落ちない×オーバーリップ」の極意を深掘りしてお伝えします ⸝⋆
ぜひ参考にしてくださいね!

「着物の時は、口紅は小さめに引くのがお行儀が良い」
そんな昔ながらの和装メイクの常識を、耳にしたことがあるかもしれません。
確かに、古典的な日本髪に白塗りをするような場面では、おちょぼ口のように小さく描くのが伝統的な美しさでした。
しかし、令和の振袖スタイルはもっと自由で華やかです。
振袖は、洋服に比べて布の面積が広く、色柄も非常に豪華です。
首元にはボリュームのある刺繍半衿や重ね衿が入ります。
つまり、衣装のパワーがものすごく強いのです。
その豪華さに顔立ちが負けないようにするためには、メイクにも適度な「強さ」と「立体感」が必要です。
そこでカギとなるのが、唇のボリューム感。
唇の輪郭を少しオーバーにとり、ぽってりとした厚みを出すことで、以下のような嬉しい効果が生まれます。
⚫︎小顔効果(中顔面短縮):鼻と唇の間(人中)が短く見えることで、顔全体がキュッと引き締まり、若々しく愛らしい印象になります。
⚫︎写真映え:スタジオの強いライティングや自然光の下でも、顔が平面的にならず、生き生きとした表情が残せます。
⚫︎着物とのバランス:振袖の重厚感に対し、顔立ちに華やかさが加わり、トータルコーディネートの完成度が上がります。
これからの季節、春の柔らかい日差しの下で振袖を着るなら、マットで重すぎる質感よりも、光を含んだような「ちゅるん」とした質感がおすすめです ⸝⋆
振袖を着ている日は、長丁場です。
着付けをして、式典に出て、久しぶりの友人と再会して、写真を撮って……と、意外とリップを塗り直すタイミングがないこともしばしば。
さらに、乾燥した空気や飲食で、唇は過酷な環境にさらされます。
当日、カサカサの唇にティントを塗っても、色ムラになったり皮がむけたりして、せっかくのメイクが台無しになってしまうのは避けたいですよね。
まずは「落ちない」ための土台作りから始めましょう。
① 前夜のスクラブと「バーム漬け」
前日の夜、お風呂上がりにリップスクラブで優しく角質をオフします。
そのあと、こってりとした重めのリップバームやワセリンを、唇からはみ出るくらい厚めに塗って就寝しましょう。
翌朝、驚くほどふっくらとした、色の定着が良い唇になっていますよ⭐︎
② ベースメイクの段階で「唇の境界線」を消す
当日のメイク中、ファンデーションやコンシーラーを塗る際、スポンジに残った分で構いませんので、唇の輪郭(特に口角と上唇の山)を軽くポンポンと押さえて色味を消しておきます。
「自分の唇はここまで」という境界線を一度リセットすることで、あとから描くオーバーリップが、まるで元からの唇の形であるかのように自然に馴染みます。
いよいよ実践です。
ただ大きく描けばいいというわけではありません。
だらしなく見えず、品のある「ぽってり感」を出すための、プロ直伝のステップをご紹介します。

ここが一番の重要ポイントです ⸝⋆
いきなりリップを塗るのではなく、まずはアイブロウパウダーやシェーディングパウダー(肌より少し暗いベージュ系)を使い、唇の周りに「影」を仕込みます。
⚫︎上唇の山の上(人中):山と山の間を埋めるように影を入れると、唇がめくれ上がっているような立体感が出ます。
⚫︎下唇の中央の下:ここにも影を入れることで、唇の厚みが強調されます。
⚫︎口角の延長線:口角から斜め上に数ミリ、影のラインを引くと、真顔でも口角が上がっているような「ハッピーオーラ」が出ます。
このひと手間で、平面的な唇がグッと3Dになります。
次に、自分の唇の色に近い「粘膜カラー」のリップライナーを使います。
上唇の山(M字部分)を、本来の輪郭より1〜2ミリ外側に描きます。
この時、山を丸く描くと可愛らしく、鋭角に描くとクールな印象になります。
振袖の雰囲気に合わせて調整してみてくださいね。
下唇も同様に、中央部分だけオーバーに描きます。
口角まで全部オーバーに描いてしまうと、「口裂け」のように見えてしまうので、オーバーにするのはあくまで上下の中央部分だけにするのが、上品に仕上げるコツです。
ここで主役のカラーを投入します。
色持ちを重視するなら、やはり「ティントタイプ」が最強です。
リップ全体に塗るのではなく、唇の内側中心にのせ、指や綿棒で外側に向かってトントンとぼかしていきます。
先ほど描いたライナーと馴染ませるようにグラデーションを作ることで、じゅわっと内側から血色がにじみ出るような仕上がりになります。
一度塗ったら軽くティッシュオフし、もう一度重ね塗りをする「ミルフィーユ塗り」をすると、食事をしても色が定着して落ちにくくなりますよ♩
仕上げに、プランパー効果(唇をふっくらさせる成分入り)のある透明、または薄い色のグロスを重ねます。
最近のトレンドは、ガラスのような透明感のある「水膜」を張るような質感です。
唇の中央部分にたっぷりと乗せることで、光を集め、振袖の絹の光沢感にも負けない輝きを放ちます。
「オーバーリップのやり方はわかったけれど、何色を選べばいいの?」
そんな迷えるお嬢様へ、振袖の色やテイストに合わせた、春のおすすめカラーをご提案します。
『深みのあるカメリアレッド』 or 『ブリックブラウン』
重厚感のある古典柄には、リップも少し深みのある色が好相性です。
ただし、春らしさを出すために、マットすぎるものは避け、ツヤ感のあるテクスチャーを選びましょう。
輪郭を少しぼかすことで、強い色でも古臭くならず、モダンな印象になります。
『粘膜ピーチピンク』 or 『透け感チェリーレッド』
淡い色の振袖には、素の唇が綺麗であるかのような粘膜カラーがベストマッチ。
少し青みの入ったピンクなら透明感がアップし、黄みのあるピーチなら親しみやすさがアップします。
上からラメ入りのグロスを重ねて、とことん甘く仕上げるのも素敵です ⸝⋆
『プラムピンク』 or 『モーブベージュ』
寒色系の振袖には、少し紫がかったプラム系や、大人っぽいモーブカラーがおしゃれです。
甘さを抑えつつも、オーバーリップで丸みを出すことで、冷たい印象にならず「媚びない色気」を演出できます。
『アンバーオレンジ』 or 『テラコッタベージュ』
最近人気のニュアンスカラーの振袖には、肌馴染みの良いオレンジやベージュ系が今の気分。
あえて彩度を少し落とした色味を選び、その分、グロスのツヤで主張すると、こなれ感が爆発します⭐︎

メイク自体を「落ちない」仕様にすることはもちろん大切ですが、実はちょっとした「所作」を意識するだけで、リップの持ちは格段に変わります。
振袖を着た時の美しい所作は、メイク崩れ防止にもつながるのです。
当日は、ペットボトルにストローを挿して飲むのが鉄則です。
この時、ストローを唇の正面でくわえるのではなく、少し口角の近くでくわえるのがポイント。
唇の中央はグロスや色が一番乗っている部分なので、そこを避けるだけで色落ちを最小限に防げます。
お祝いの席でお食事が出ることもあるでしょう。
大きな口を開けてかぶりつくのは、着物姿としてもあまり美しくありませんし、口周りのメイクも崩れてしまいます。
お料理はあらかじめ小さく切り分け、お箸で奥の方へ運ぶようにしていただくと、リップに触れずに済みます。
この食べ方は、振袖を汚さないためのマナーでもありますので、ぜひ覚えておいてくださいね ⸝⋆
よく「リップをすぐに塗れるように」と、帯の間や振袖の袂(袖の袋状になっている部分)に入れたがる方がいらっしゃいますが、これはNGです。
リップが体温で溶けてしまったり、重みで着崩れの原因になったり、最悪の場合、蓋が開いて大切なお着物を汚してしまう可能性があります。
お直し用のリップは、必ずバッグの中にしまってくださいね。
最近は小さなバッグにも入る、ミニサイズのコスメも充実していますので、そちらを活用するのもおすすめです。
いかがでしたでしょうか?
今回は、さりげない工夫で印象がぐっと変わる「ぽってりリップメイク」をご紹介しました。
「気になってはいたけれど、まだ挑戦したことがなかった」という方も、この機会にぜひ一度試してみてください。
ほんのひと手間で、女性らしさと自信を引き出してくれる唇が完成します。
春は、出会いと別れ、そして新しい一歩を踏み出す特別な季節。
大切な一日を彩る振袖と、気持ちまで前向きにしてくれるオーバーリップメイクが、皆さまのハレの日をより輝かせてくれますように❤︎
ぜひ今回の記事を参考にしていただけると嬉しいです!
当店では、振袖のレンタルから前撮り撮影までトータルでお手伝いしております。
不安なことがあれば、お気軽にご相談くださいね♪
あなただけの特別な一日のお手伝いができることを、スタッフ一同楽しみにしています!
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
きものギャラリー本嶋で振袖をご成約いただくと、プロのスタッフがすべてをサポートし『振袖まるごとお手伝い』します。
お振袖選びから、記念写真、成人式のお支度、アフターフォローまで本嶋におまかせ下さい。
◇ ◇ ◇
本嶋では、最高の思い出をつくる!コーディネートにこだわる!家族愛を大切にする!という三つの心を掲げて、日々皆様が心より喜んでいただけるよう精一杯お手伝いをさせていただいております。
当店で取り扱うお振袖は「一地域一柄のみの販売、レンタル」ですのでどうぞお早めにお越しください。
仕立て替え、染め替え、シミ抜きなどのご相談も随時賜っておりますので、お母様のお振袖を着られるという方もお気軽にご相談くださいませ。
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