2023/10/03 (火)
お母様やお祖母様が着た振袖を、受け継いでお嬢様が成人式(はたちのつどい)に着るママ振り。昔の振袖は今より高品質なものが多く、今風にアレンジすると個性的なコーディネートになると人気です。
今回はお母様の振袖を着るママ振りか、伯母様の振袖を着るオバ振りかで迷われる永平寺市のM様のエピソードをご紹介したいと思います。
すごくスタイルのいい綺麗な姉妹がご来店されたなーと思ったら、実は母娘と聞いてビックリでした!(笑)
関東の大学に通うお嬢様、夏休みで帰省されていましたが翌日戻る予定になっていて、振袖の事を思い出し慌ててご来店のお電話をくださったそうです。ギリギリで思い出して下さってありがとうございます。数日前にご来店頂いたA様からのご紹介という事もあり、話が弾みました🎵
M様のご実家に数ある着物の中から、振袖関係のモノを探してたくさん持ってきてくださいました。『何がいるか何がいらないか全然分からなくて』とおっしゃるお母様。
訪問着用の小物も数点混じっていましたが、必要な物は大体揃っていました。さすがです!
お持ち頂いた振袖はお母様の妹さん、つまり伯母様の振袖らしく、緑と黒地に金彩加工が施されたステキな一枚でした。お母様の振袖もお写真で見せてもらったところ、お嬢様の大好きな蝶々柄入っていたので、
『こっちもいいなぁ♡』とママ振とオバ振りを迷われていましたが、
『私はやっぱりこっちだね』
とオバ振をコーディネートする事になりました。
早速、オバ振を羽織ってみることに。
お嬢様は168㎝と長身で手足も長く、寸法が合うか心配していましたが、なんと!裄も身丈もピッタリで逆にびっくりしました。
聞くと伯母様も身長が高いとのこと。みなさんスタイルが良くて羨ましいです(笑)
普段から運動をしているお嬢様は、体幹もしっかりしていて着装もしやすく、すごく助かりました。
お嬢様のお好みを聞くと、『スッキリカッコよくしたい』とのこと。
そこで緑と黒地に金彩加工が施された伯母様の振袖に、帯はお母様のスッキリしたゴールドの帯を合わせる、いいとこ取りコーデにすることに。
それからお嬢様の希望を聞きながら、白金の刺繍半衿、ゴールドにラインストーン付きの重ね衿を決め、帯締めは白い玉飾りが付いた黒を選ばれました。
お母様のゴールドの帯にとても映え、同系色で合わせる事でスタイリッシュな雰囲気にまとまりました。帯揚げをどうしようかと迷っていると、お母様が持ってこられた、赤の蝶々柄の帯揚げがピッタリ‼︎
お嬢様もこれがいい!とすぐに決定。ゾウリバックもお母様のステキな小物を活用させて頂きました。
ヘアスタイルもスッキリ系にしたいとの事。
そしたら、髪飾りも大きめではなく、小さなお花をいくつか付けて、水引きと金粉をアレンジして付けたりするのはどうですか?
といろいろ付けてみて、越前和紙で作った本嶋オリジナルの髪飾りを気に入ってくださいました!
頭の中ではイメージが出来上がっているようで、とてもスムーズにお選び頂けました。
始終とってもかわいい笑顔のお嬢様、仕上がりの写真のポーズもバッチリでモデルさんのよう。
半年後の『はたちのつどい』がとっても楽しみです♪
写真撮影では是非お母様も着物姿で姉妹のように撮影して頂きたいです。